仮想通貨ビットコインは29日も続落となった。3343ドル(36万円相当)近辺まで下落し、年初来の安値を更新した。カタリストなく節目となる3000ドル(33万円相当)を目指す展開。マイニングコストも下回っており、仮想関連企業でのコスト削減が懸念され始めている。
2018年にはビットコインETFの開始により参加者が増え、市場を支えるとの期待が広がり、主要な買い材料となった。しかし、今年に入り、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が米証券取引委員会(SEC)に提出していたビットコインETF申請を取り消した。投資家間ではCBOEのビットコインETFがSECに最初に承認されると期待されていたため、市場に失望感を与えた。
ただ、昨年12月に3000ドル手前で各取引所で大口の買いが散見されたことを考慮すると、この水準が維持できるかどうかが今後の動向を判断する上で焦点となる。